(更新:2020年2月23日)
*個人的な感想を綴ったブログです。
*記事の後半部分にはネタバレを含みます。ご了承ください。
映画『アリー スター誕生』について

今日のおすすめ映画は、『アリー スター誕生』です。
ブラッドリー・クーパーが自ら監督を務め、レディー・ガガがその美しい歌声を惜しみなく発揮したことで話題となった映画ですね。
2019年のアカデミー賞では、「シャロウ〜『アリー スター誕生』愛のうた」が歌曲賞を受賞しました。
この映画、正直、観る前の期待値をはるかに越えてきました…!
あらすじ
アリー(レディー・ガガ)は歌手になるという夢を持ちつつも、現実は上司の嫌味に耐えながら仕事をこなしていく日々。そんなアリーがお世話になっているバーでライブをした夜、偶然そこに大物歌手ジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)が居合わせる。彼女の歌に惚れ込んだジャックは、自ら手を引いてその才能を発揮させていく。スターへの階段を駆け上がっていくアリー。その才能を見出したジャック。果たして2人の運命は…。
この映画のおすすめ度
- おすすめ度:
- ★★★★★
- 友人と鑑賞:
- ★★★☆☆
- デートで鑑賞:
- ★★★★☆
- ひとり映画:
- ★★★★★
正直鑑賞前は、よくある大衆向けの、音楽と恋愛のポップな映画だと勝手に想像していました。
…が、そんな勝手な思い込みが申し訳ないくらい、心揺さぶられまくりの映画でした。
さすがレディー・ガガとブラッドリー・クーパー、楽曲がまず最高で、それだけでも観る価値があります。
また、単にスターダムに駆け上るだけの話ではなく、その中での、アリーとジャックそれぞれの光と影の感情の揺れ動きがリアルに描かれていて、ヒューマンドラマとしても見応えがある映画です。
恋愛ものなのでデートでの鑑賞にも良さそうですが、ハッピーエンドとは言い切れない映画です(汗)。そこを踏まえて観るのがいいかもしれません。
また、個人的には女性が好みそうな映画かな、と感じたので、女性の友人同士でちょっと心がじんわりくる映画が観たい…という時にはおすすめです。
ひとり映画でちょっとしっぽり…という気分にもよく合うと思います!
映画の感想
※ここからの内容にはネタバレが含まれます!※
スターダムにある光と影に、愛を織りまぜた見事な演出
本当に、想像以上の映画でした。
特に印象深く、この映画の見所だと感じたのが、
成功者とその裏で落ちていく敗者がいるという、スターダム系映画によくある設定の中で、奇しくも愛し合う2人がその主人公となってしまうというストーリー。
成功者の裏で落ちていく敗者がいる。
スターダムが持つその厳しいリアルが、愛し合う2人を飲み込んでいってしまう。
栄光の光と衰退の影が、絶対的な愛を蝕んでいく様が、こんなにも鮮やかに切なく描かれていて、もう監督最高か!って気分でした。
映画の冒頭は、歌手としてなかなか芽の出ない影にいたアリーが、音楽界で知らぬ人のいない、まさに光の中にいるジャックに導かれていく。
そしてジャックのライブに出演したことを機に一気にその美声や認知度が広がったアリーは、飛ぶ鳥を落とす勢いで国民的シンガーとなり、ついには音楽で賞を受賞するまでになって光の中に飛び込んでいく。
一方のジャックは、大物歌手としてすでに知らない人のいない存在であり、光の中にいたかに見えたものの、酒とドラッグにのまれ勢いに衰えがみられつつあり、アリーの活躍の影で、やがてだんだんと全盛期を過ぎた自分に影をまとっていく…。
まさに“スター誕生”。
輝かしくスターが誕生する一方で、その影で衰退していくものもある。
アリーの輝きと引き換えに、ジャックは自らの輝きを全て失ってしまったかのよう。
アリーの活躍を嬉しく感じつつも、ジャックの衰退に胸が苦しくなるという、プラスとマイナスの感情がせめぎ合う映画でした。
そして2人を待ち受けていた悲しい結末。
愛し合っていて、常にお互いを想っていたはずなのに、決して交わることのない光と影の力に2人が飲み込まれてしまった末路でした。
スターダムの成功者と敗者の物語ならよく見かけそうですが、その二者に絶対的に愛し合う男女の関係性を与えたストーリーには、胸を締めつけられるものがありました。
胸を打つ美しく力強い楽曲たち
そしてさすがレディー・ガガとブラッドリー・クーパー。
映画のストーリーの素晴らしさに加え、2人の歌声がとても美しいです。
セッションなんか最高です。それだけでも観る価値あります。
ラブストーリーにあまり魅力を感じない方でも、ライブを観るような感覚で観れるんじゃないかな、と思います。
レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパーの印象が変わった!
ちなみに余談ですが、レディー・ガガとブラッドリー・クーパーの印象も大きく変わりました。
レディー・ガガは、「自分の意志やらしさをしっかり持って貫いている、かっこいい女性」という印象でしたが、この映画のアリーは、一言で言うと「かわいい」。「どこにでもいる普通の女性」で、レディー・ガガが演じていることを忘れてしまうほど。
レディー・ガガ、こんな表情するんだ…とちょっと新鮮な感じがしました。
またブラッドリー・クーパーは、本人やファンの方には申し訳ないのですが…正直今まで「イケメン枠」という印象でした。
でもこの映画では、そこにジャックがいました。
大物歌手でもありアル中薬中でもあるというキャラクターがそこにいて、ブラッドリー・クーパーを観ているという感じが全然無かったんです。
劇中、比較的赤ら顔であることが多かったのですが、それはアル中であるという役作りの一貫だったのかなと思います。
彼の演技の振り幅に気づかされる作品となりました。
これまでに観た出演作品も、今までとはまた違った見方で観られそうです。
おわりに
『アリー スター誕生』
ご興味を持たれた方はぜひ観てみてください!
映画についてのサイトはこちら↓
http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/
予告動画はこちら↓